忍者ブログ
ブログ。説明不要。
キャラ紹介

HN:飛鳥(あすか)
「世の中すべて広く浅く」
ぬるく生きています。



最新トラックバック
アクセスカウンタ
[204]  [203]  [202]  [201]  [200]  [199]  [198]  [197]  [196]  [195]  [194
                    
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                    
ちょっと遅くなってしまったけど、見てきた。

もちろん原作が好きなのでもともと見るつもりではいたけど、
まあ理由はそれ以外にもあって、ちょっと思い入れは強いのです。

そのため、少々チカラ入れて見てしまったですよ。

もともとの上映館が少ないってのがあって、都内に出るしかなかったため、渋谷へ。
シネセゾン渋谷行って来たよ。

まあ私は二人で行ったのですが、終わって周り見てみたらうちらを入れてだいたい10人
くらいしかお客さんが居なかったw
とはいえ平日で公開日から結構経ってるから仕方ないかなw

そんなわけで、余裕でネタバレする感じになっておりますことから、
一応見ようと思っていらっしゃる方々はつづきはご覧にならないほうがよいかと。
ネタバレおkなら特に何も言いますまいw

拍手[0回]



内容は心葉と美羽のエピソードを抽出している感じで、原作でも中盤の山場。
心葉がどうして小説を書くのをやめたのか、美羽がどうして屋上から飛び降りるという行為に
至ったのか。そういうところが描かれています。
そこを中心に、他の主要キャラクターが多少絡んでくる感じの作り方をしていて、
一部原作とは違う描写やオリジナルの展開などで構成。

原作の物語でも中盤に当たるところなので、そこに至るまでの人間関係の形成や、
各キャラクターのエピソードは基本度外視。なかった事にはなってないけど、
ほぼ語られることは無かった。
(美羽のエピソードにたどり着くまでに、千愛、芥川、麻貴、ななせなど、大小違いはあれど
エピソードはあったのですけどね)

とまあ、そういう周囲の環境はあまり語ること無く、心葉と美羽のエピソードを持ってきた感じだから、
やはり多少シナリオも強引にならざるを得ないっていう感じにはなっちゃったかもしれない。

でも、全体的にはよくまとめたなって印象です。
個人的にはよく出来ていたと言いますよ。

原作との違いは挙げるとキリがないのだけど、ななせと心葉の関係がちょっと薄かったがために、
少々わかりにくと感じたところはあるかな。
わかりやすいのは、おそらく心葉がななせと一緒に初詣に行くシーン。
そもそも心葉とななせってどういう関係? って原作を知らない人なら思ってしまうかもしれない。
恋人未満の友達同士(異性)が、二人きりで初詣とかいきます? っていう感じ。
原作既読者なら、そこまでのくだりをわかっているから問題ないと思いますが。

あ、とはいえ、ななせが心葉に好意を寄せているという部分は、冒頭から分かります。
だから少なくともお互い嫌いではない。ななせは心葉が好きで、心葉もななせが嫌いではない。
ということは分かりますが、まあ頑張ってもそこまでかと。

心葉個人についても、美羽とのエピソードがメインではあるものの、そこに至るまでの経緯の描写が
少々薄かったために、美羽が飛び降りたことに対する心葉のトラウマというか、そういうのが
軽かった感じがします。

細かいことを言うとキリが無いので自分で思った代表的な部分だけ挙げると、

・宮沢賢治の本を読むだけで相当な過呼吸などの発作が起きるハズなのに、
あまりそれが鬼気迫るものではない。
・美羽が飛び降りた心葉と美羽が通っていた中学校では、まず入り口に入るときに
せめてためらってほしかった。できれば一度発作を起こしてもよかったのでは。
・同じく中学校。屋上への階段を上がる際、発作を起こしたもののあまり重くなかったので、心葉にとっては
とても深いトラウマになっているはずなのに結構軽いなって思ってしまった。

このあたりですかね。
ああそうそう、まだあった。
コンビニで井上ミウが自殺していたっていう週刊誌の記事を見つけて家に帰ったとき。
記事をビリビリにやぶいた後の描写はあったけど、あそこももうちょっと心葉を苦しめても良かった気がする。

とにかく、【井上ミウ】、【朝倉美羽】というキーワードにおいて、心葉の深い苦しみが表現しきれていなかった感じはした。

心葉の苦しみが深ければ深いほど、美羽とのくだりがより壮絶さを増して、さらにその後お互いが分かり合う時にこの上ない感動が出てくると思っていたので。

後は、遠子先輩が受験へ行く前のシーン。マフラーと手袋、そしてシャーペンを渡すところ。
あそこは場所としての違和感は特にないのですが、カメラを引きで斜め上方から俯瞰で見せているんだけど、
そこはもうちょっと角度付けて上の方から引きで映して欲しかったなと。
これは完全に好みの問題なんだけどねw
雪が降るシーンで、街灯に照らされてる感じだから、真上とはいかなくてももうちょっと角度付けて上の方から
の絵にすれば、二人を中心に街灯のまるいあかりが際立つし、そこが二人だけの世界に見えるし、
降る雪ももっと神秘的に見えたんじゃないかなという個人の感性によるところですw

いやま、あれでもいいんだけどねw
一応意見として書いておきたかったので書いただけです。


さてさて、いくつか突っ込んでしまいましたが、劇場版が全然駄目だといっているわけではないのですよ。
ここはわかっていただきたいのですが。
ただ、原作を読んでいる身としては、やはりチカラが入ってしまうので、つい細かいことを気にしてしまう。
僕の悪い癖です。
・・・・いつもそんなんじゃないですが。というか普段そこまで細かいこと気にしませんがw
好きだからこそってところですかね。

でももちろんいいところはたくさんありますよ。
こちらも細かいところで挙げればキリがないのだけど。

中でも一番良かったのは、美羽と美羽のお母さん。
この二人はとてつもない。何がとてつもないって、演技がハンパねぇっす。

美羽はあーやなんですが、この演技がヤバイ。
確かに美羽がメインのエピソードではあるものの、それにしたって演技すごすぎる。
劇場版文学少女を一言でいうなら、あーや無双と言っても過言ではない。と個人的には思っております。

実は最初、美羽のイメージとあーやの声のイメージってどうしても結びつきにくくて、
これミスキャスト? とか思ったこともあったのだけど、それはもはや昔の話。

美羽の黒い部分と白い天使のような部分。それをとにかくうまく演技分けていたと感じた。
全体通して美羽のインパクトが凄くて、演技に迫力と気持ちがこもってた。と思う。

あの演技は見て頂きたいポイントのひとつであり、最大のポイントと言ってもいいです。

クライマックスの部分はオリジナル展開というか、根幹にある部分は原作の最後(最終巻)に近い部分
はあるものの、場所は校庭ではなく駅のホーム。

--電車の発車ベルが鳴り、遠子先輩が電車に乗り込むところを心葉が引き戻してキスをする。
あのシーンはステキでした。


そんなこんなでつらつら書いてきましたが、
とりあえず言うなら、賛否両論あるだろうなっていうことはわかった。
いや、正確には見る前から賛否両論あることは承知していたわけですが。

でも、約90分程度でよくまとめていたと思います。
流石に原作未読で見るとわからないことも多くて困っちゃうかもしれないけど、
原作既読者のイチファンとしては、良かったと言えるデキです。
まあ作品内容だけではない要素もいろいろ混ざっている上での評価であることは否定しませんが。

そんな劇場版文学少女でした。
それにしても、まもちゃんのセリフがマジで1行しかったのには、もはや驚くしか無かったw


「遠子姉、電話」


※ちなみに
不覚にも気にしてなくてスタッフロールで気づいたんだけど、ひよっち出てたんだね。驚いたwww

PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索














Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]