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HN:飛鳥(あすか)
「世の中すべて広く浅く」
ぬるく生きています。



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前回から半年くらい経ってて笑ったwww
と、笑い事じゃないなこれは。
もう2も発売が来年に決定してるのに、何をちんたらしてるんだと思っている自分自身。
まあ、とにかくやれるまでやるかw
きっと2がでても、1の話書いてると思うがなwww

ということで、続き。
話忘れたら、もっかい最初から読むといいよ。
と他人事のように言います。まあ、読まなくてもいいんだけどなwww
とりあえず、ここで「2」が終わりますな。
やっとこさ話が微妙に進みそうです。

「てか、まだ最初かよ!」的なクレームは受け付けていませんのであしからず。

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---


二人が会ったのは酒場の前。
「リン! 何してるのよ、帰ってくる時間とっくに過ぎてるのに!」
「お、お姉ちゃん……。えっと……」
いきなりの姉の質問に、おどおどしながら声を出すリン。
さすがに自分を助けてくれた男を探し回っているとは言えるはずもなく、口ごもったまま下を向く。
だが、そんな自分の考えを姉がすでに知っているとは知らず、
無理やり話をそらそうと顔を上げてレンに話かける。
「お、お姉ちゃんこそどうしたの? わ、私これから帰ろうと思っていたんだけど……」
「え、私? なかなかギルド見つからないから、マリスさんに聞こうと思って来たのよ」
「そうなんだ。わ、私もマリスさんに聞いてから戻ろうかなって……」
苦しい言い訳ではあったが、それが言い訳であること、リンがなぜ今まで街を歩き回っていたのかということ全てを知るレンは、それ以上妹に迫るようなことはしなかった。
「そっか。それじゃあ二人で行きましょ。聞いたら一緒に宿へ戻るわよ」
優しく妹の頭に手を乗せて言うレンに、リンは笑顔で「うん」と頷く。

「マリスさん」
酒場の扉を開けながら、レンはマリスの姿を探す。
とそのとき
「あ、レンちゃんにリンちゃん、いらっしゃい。丁度良かったわ~、今宿に連絡しようとしていたのよ」
とカウンター越しにマリスの方から話かけられて驚くレン。
「え!? ど、どうしたんですか?」
「見つかったわよ、ギルド」
「ふぇ?」
その言葉が一瞬理解できなかったレンだが、次の瞬間
「ほんと!? ほんとですか!? どこ? それはどこのギルド!?」
と、大声で聞き返していた。
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん。声、声大きいよぉ」
レンの後ろで大声を出している姉を恥ずかしそうに注意するリンは、顔を赤くしながら店内を見回す。
すると、赤い顔をさらに赤く、熟れた林檎のように真っ赤な顔で、ひとつのテーブルを見つめたまま固まった。
「あ、ああごめんねリン。ん? リン?」
固まる妹を見るも、マリスからの報告でテンションが上がっているレンは、まだ気付いていなかった。そのままマリスに向き直り、話を進める。
「で、マリスさん。どこのギルドですか?」
「ああはいはい、ちょっとこっちいらっしゃい。あそこのテーブルにいる3人よ」
マリスが手を向ける方向を見るレン。その傍ら、リンはまだ固まったままだ。
「リン。リンったら!」
軽くゆすりながらリンの飛びそうな意識を戻す。
「え、あ、うん? な、なに? ど、どうしたの? え?」
すでに自分で何を言っているのかさえ分かっていないリンに、レンは簡単に説明する。
「んもう、話聞いてなかったの? ギルド見つかったって。あそこにいる3人だって」
とレンが指を刺した先は、フォスター、ティリア、キーアの3人が居た。
「え? え? え!?」
リンは思考が追いつかないまま、顔だけがゆでだこのように赤くなっていく。
「とりあえず、席まで行きましょ」
今にも頭から湯気が出そうなリンの手を引っ張りながら、レンはマリスの後へ続いて3人のテーブルまで向かった。

「おまたせ~。ほら、この二人よ」
マリスは二人を自分の横に並べて紹介する。
「こっちがダークハンターのレンちゃん。そして隣の子がメディックのリンちゃん。二人は姉妹なのよ~」
紹介されたレンは、とりあえず3人を見渡す。すると
「男……ひとりなのね。……何だか珍しいギルドね……」
そんな第一声が、フォスターの胸にクリティカルヒット。
「好きでこうなったわけじゃない」
口をついで出た言葉は、負け惜しみとしか言いようが無かった。
「まあまあ、いいじゃんいいじゃん。で、うちのギルド、入ってくれるの? お二人さんは」
ティリアは相変わらず気軽に話しかける。
「ちょ、ちょっとティリア。初対面なんだから……」
慌ててキーアが注意する。
「マリスさん、本当にここしかないの? ギルド」
ティリアの話も軽く流し、レンは早速不満そうな声でマリスに問いかける。
「ん~、ないわね~。ここを逃すともう当分は無いかもしれないわね~」
「う~……」
レンは考え込む。と、今まで硬直したままだったリンが、いきなり話始めた。
「わ、わ、わ、私リンって言います。まだまだ見習いメディックですが、よ、よよよ、よろしくお願いします!!」
酒場に入ってきた姉の大声に匹敵するほどの大声で、自己紹介をしていた。
その場に居た全員、店の中にいた客全員がリンに注目する。
「……リ、リン?」
驚いた表情のまま、姉であるレンが頭を下げたまま硬直している妹の名前を呼ぶ。
自分の名前を呼ばれても、リンはまったく耳に入らず頭を下げたまま。
店中の客がこのテーブルに注目していた様に気付いたマリスは、
「あ、あはは。なんでもないのよ~ごめんなさい。気にしないでね~」
困った顔を笑顔で隠すように笑いながら客たちに話す。
そういわれた店中の客たちも、大して気にした様子もなく、それぞれのテーブルで再び賑わい始める。
それから全員が我に返ったのは数秒後。まずはティリアが口を開く。
「え、あ、どうしたの? リンちゃん……だっけ?」
「えっと、そだね。ど、どうしたのかな?」
キーアも同調する。フォスターはリンの行動を気にした風もなく、テーブルにある赤ワインに手を伸ばしていた。
名前を呼んでみたものの、その後の言葉が出なかったレンは、もう一度名前を呼ぶ。
「……リン、本当にどうしたの? リン?」
方を軽く揺さぶりながら名前を呼ぶと、リンも我に返って頭を上げる。
「あ……え……その……すいませんすいません。大声なんてだしちゃって!」
それでも十分大きな声で、頭をぺこぺこ下げながら謝罪する。
「まあまあ、とりあえず落ち着いて」
そういいながらマリスが渡したのは、テーブルにあった水。
受け取ったリンは一気に飲み干し、少し落ち着いたような表情でカップだけをマリスに返した。
「あ、ありがとうございます」
「でも、どうしたの? いつものリンじゃないわよ?」
心配そうに見つめる姉に
「あ、うんごめんなさい。でも大丈夫だよ」
と笑顔で返す妹。
そして気を取り直して【メロンパン】加入についての話し合いが再スタートする。
「で、入るのか入らないのか。俺はどっちでもいいが」
相変わらずなフォスターの発言。
「でも入ってもらわないといつになっても行けないよ?」
ティリアは正論でフォスターに返す。
「入ってくれるなら、僕は大歓迎だよ。人数は大いに越したことはないし」
キーアは笑顔でレンとリンに向けて話す。
ふいに、リンがレンの服をクイッと引っ張る。
「お姉ちゃん、ちょっとお話が……」
「え? どうしたの?」
レンは不思議に思いながらも、妹の話とあっては何もいえないので
「アンタたち、ちょっと待ってなさい」
強気な台詞を3人に投げつけて、少し離れたカウンターに座る。
「どうしたのかな?」
「しらな~い」
キーアとはちがい、ティリアは大して興味もない様子。
そしてレンとリンはカウンターで話し始める。

「どうしたの? なんだかさっきから変よ?」
「えっと、んとね。私【メロンパン】に入りたい」
「はぁ!?」
突然過ぎる妹の発言に、姉であるレンは驚きを隠せない。
「ちょ、ちょっといきなり何言うのよ!」
「でも、私は入りたい。それに、お姉ちゃんの事情だって知らないわけじゃないよ? 大変なのはしってるよ?」
だんだんリンの顔が寂しそうになっていく。リンの滅多に見せない顔がレンの心に刺さる。
「こ、ここにいる時間ももう少しだったし、そ、それでも見つからなければ、滞在時間延ばすつもりだった……んでしょ?」
「……そう、分かってたの。隠してたつもりなんだけどな」
「ご、ごめんね。でも、今こうして見つかったんだから、入っていいと思うんだ」
リンは、自分の本当の気持ちを隠しながら姉を説得し始めている。実はなかなか食えない娘さんだ。
「確かに、リンの言う通りかもしれないわね。このままおめおめとお城に帰りたくないし」
「だ、だから、ねっ。わ、私はこのまま帰りたくないよ。それに……」
「それに?」
言われて自分が何を言い出すのかと思ってとめたリンだったが、レンは聞き逃さなかった。
「え!? あ、ううん、何でもないよ」
明らかに動揺しているリン。レンには心当たりだったことを言おうとしたが、
「そ、そう。ならいいわ……」

「何を話してるのかな?」
気になって仕方が無いキーアだったが、ティリアとフォスターは特に気にしていない。
「リンちゃんは何か入りたいみたいだったけど、レンって方は何かノリ気じゃないし。それに性格悪そ~」
キーアとフォスターしか聞いていないとでも思っていたのか、ティリアがポロリと本音をこぼす。
そこへ戻ってきた二人。
「だれが性格悪そうですって?」
レンがティリアをギロリと睨む。
「べっつに~」
バレているのにも関わらず軽くはぐらかすティリアをよそに、レンがフォスターに向けて言う。
「このギルドのリーダーってだれよ」
明らかにフォスターに向けられている視線。キーアが変わりに答える。
「えっと、フォスターかな、やっぱり」
「まあリーダーなんて決めてないがな」
言われたフォスターはいつも通りの口調・表情で答える。
「そう。なら言うわ。しょうがないから【メロンパン】だっけ? 入ったげる。感謝しなさい」
完全に上からの口調で話すリン。反応したのはフォスターではなくティリア。
「入ってあげるって、ずいぶんと強気なんだね、キミは」
そういいながらレンを見る。当のレンは当たり前のような顔をしているが、隣のリンはもうあたふたしながら
「あ、え、ご、ごめんなさい。お、お姉ちゃんったら、もぉ~」
フォローするのも精一杯。
「えっと、それで、お願いします。わ、私たちも一緒に行かせてください」
リンはフォスターを直視できぬまま、テーブルに向かって頭を下げた。
幸いテーブルを囲むように3人が座っているため、変には思われていない。
「まあ、好きにしろ」
フォスターは軽く返事をする。
「ちょっとフォスター。もー、まあいいけどね。フォスターが良いって言うならしょうがないか」
ティリアはしぶしぶながらも了解。
「まあまあ、私は歓迎するよ。よろしくね、お二人さん」
キーアは歓迎。と三者三様の答えを二人に返す。一方その二人も、
「は、はい! よろしくお願いします!」
満面の笑顔で喜び、弾んだ声で答えるリン。
「仕方なくだからね、そこ勘違いしないでよ。リンがいるから私もいる。そこ理解しておいてよ。間違っても私が入りたいなんて言うことは無いんだから」
レンは妹の頼みを断れなかったことを遠まわしに言いつつ、加入の旨を伝える。
「これで、迷宮は入れるね。じゃあ二人とも座って座って。マリスさーん」
キーアは二人を座らせて、食事のためにマリスを呼ぶ。
そんなキーアをよそに、フォスターちらりと全員を見回して思う。
……本当にこいつらで大丈夫なのか?

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